読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

捨てるもの残すもの

物欲のない僕がミニマリストになる!2017年「物を持たない生活」を目指します。いろいろ捨てちゃうけど、大切なものは残していきます。そんな生活の記録です。ミニマリストを目指していますが、捨てるばかりが目的ではありません。捨てながら残しながら、何が自分に大切かを考えてみたりして。

『雑めく心』谷川晃一

100冊読書 NHK日曜美術館

この本を読もうと思ったのはたしか、NHKの番組だったと思う。

www.nhk.or.jp

年末ぐらいに「日曜美術館」で谷川晃一さんと奥さんの宮迫千鶴さんの話をやっていて、谷川晃一のエッセイを読んでみたいと思ったのだ。

 

タイトルにもある「雑めく」とはなにか?

ところで、私たちは日常「雑」という言葉を様々に使っている。(中略)この「雑」の意味は、(中略)入り乱れて整理されていない様子、などど書かれている。要するに「主たる以外のもの」「その他」という意味で使われている言葉だ。P7はじめに

普段気が付かなかったようなことが思い浮かんだりするとき、谷川さんは雑めいたという言葉を使うようだ。

 

絵画からパフォーマンスまでアート全般の話題が取り上げられている。

 

東勝吉賞水彩画公募展

f:id:m1000mile:20110121101322j:plain

www.yufuinartstock.com

83歳以上じゃないと応募できない水彩画展が由布院にあるという。冠についている東勝吉さんが83歳から絵を描き始めたことをによるものらしいが、ほんとうに何を始めるにも遅すぎることはないのだなと思う。

 

佐野繁二郎のパリの匂い

f:id:m1000mile:20170308093040j:plain

谷川さんは、

「パリのエスプリ」をもっともよく捉え、自分の表現を形成した画家は佐野繁二郎だと思う。P114 

 と書いている。

佐野繁二郎といえば、銀座の商店街の広報誌『銀座百店』の表紙を長いこと描いていたことで有名だが、日本を代表する商店街がパリの匂いに興味を持ったのももっともなことだと思う。

くらげしょりん...『銀座百点』佐野繁次郎表紙時代

 

幼稚力と笑い

怒ったときは顔にある30の筋肉の4つしか使わないけど、笑ったときは27個の筋肉を使うなんて聞いたことがあります。

谷川さんも、笑いと生命力の関係にもっと能動的な関心をもつべきだと書かれていました。

笑うと神経ペプチドが活発に生産され、ウイルスなど体に悪影響を及ぼす物質を退治するNK細胞の表面に付着する。
神経ペプチドによってNK細胞が活性化され、ウイルスをどんどん退治する 

 とも書かれていますし、エンドルフィンも生成されるのですね。

 楽しいという感覚が最もエンドルフィンを発生させるということがわかっていますので、楽しいことでも特に本能に関係する、食べること(食欲)、寝ること(睡眠欲)、勝つこと(生存欲)、性行為(性欲)、人に好かれること(集団欲)などの本能が満足すると最も分泌され、極まると歓喜のような状態になるほどです。楽しく生きる為には、如何にエンドルフィンを放出しつづけるかという事が大切になるのですから、体や脳を健康に保ち生理バランスを正常な状態を保っておき、本能に導かれながら、何でも楽しんでいると、エンドルフィンが分泌され、楽しくなり、それがいつまでも転がるように楽しい人生が持続していくということになるのです。

 毎朝鏡に向かってニコッとするだけでも、気分が変わりますよね。

 

通勤の社会史

最近残業規制やらブラック企業やらで働き方を考えることって増えていますよね。在宅勤務もその一つの選択肢なのでしょうけれど、一人で家で仕事するっていうのは感覚的に非効率的な気がしているんですよ。

グーグルも「一人で自宅でする仕事は想像力が失われ共同作業による予想外の成果は生まれない」としているようです。

 

f:id:m1000mile:20111206232222j:plain

巻末には谷川さんはこう記しています。

「雑」があるから「主」があるのであり、「主」があるから「雑」が雑たりうる。両方があるから、人生は楽しいのだ。 

 

ほんとにそうですよね。自分の感覚と、その置かれた位置を確認しながら楽しんでいきたいものです。